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老子と詩 RSSフィード
 

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1iireiiirei   老子と詩

わずか5000字余りの『老子』を魅力的にしているのが、対句、脚韻などを多用する詩的表現だと思います。老子に見られる詩的表現を中心に、他の人の詩(中国詩に限らず)の「妙味は、ここにある」といった感じで、挙げていったらどうかな、と思いました。



例。


老子』第81章


信言は美ならず、

美言は信ならず。

返信2017/08/09 02:10:31

2gootatangootatan   1  Re:老子と詩

なるほど。詩の美しさにも気を付けながら読み進めたいと思います。

今は何も思い付きません。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

返信2017/08/09 20:06:37

3iireiiirei   2  Re:Re:老子と詩

なるほど。詩の美しさにも気を付けながら読み進めたいと思います。

今は何も思い付きません。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン


あんがい沢山あるのですが、私もさほどフォローしていません。

返信2017/08/09 23:07:24

4gootatangootatan   3  Re:Re:Re:老子と詩

では「この詩良い!!」という乗りで何か良い詩を発見いたしましたら、こちらに紹介させて頂きたいと思います。

詩ではないのですが、先日のiirei先生の記事で李商隠を「打ちひしがれた少年が覗く青玉」と評した部分がステキな表現だなぁと思いました。

返信2017/08/10 19:00:46

5iireiiirei   4  Re:Re:Re:Re:老子と詩

李商隠を「打ちひしがれた少年が覗く青玉」と評した部分がステキな表現だなぁと思いました。


  なんだか、私は境遇からして、李商隠を近しい人に感じたのです。この表現は、高橋和己さんの考えたものだったと思います。

返信2017/08/10 19:41:36

6kiku38dkiku38d   早春

私もあまり存じ上げていないので大変恐縮ですが、私が好きな小野篁が詠んだとされる漢詩を紹介させていただきます。


 紫塵嬾蕨人拳手

 碧玉寒蘆錐脱嚢  小野篁


紫塵[しぢん]の嫩[わか]き蕨[わらび]は人手を拳り

碧玉[へきぎよく]の寒[さむ]き蘆[あし]は錐[きり]嚢[ふくろ]を脱す


(野辺を見れば)紫の塵のような(繊毛のある)蕨の若い芽は、人が拳を握っているようで、

(水辺を見れば)碧の玉のようなか細い葦の芽は、錐が嚢から突き出るかのようです。


早春の野辺と水辺の情景をとても美しく詠んでいると思います。

色彩(紫塵―碧玉), 様子(嫩―寒), 形状(人拳手―錐脱嚢)がそれぞれ対になって、蕨と葦の美しさを表現しております。


ちなみに小野篁が逝去した後、唐から送られてきた白楽天の詩に、以下のようなものがありました。

 蕨嬾人拳手

 蘆寒錐脱嚢

しかし、個人的には小野篁の詩の方が素敵だと思っております!

返信2017/08/11 12:19:54

7 6  このエントリーは削除されました

このエントリーは削除されました

返信2017/08/11 17:16:40

8iireiiirei   6  Re:早春

小野篁。私も良い歌詠みだと思います。遣唐使になることに反抗し、一時島流しになった彼。そのときの歌もいいですね。


この漢詩の場合、とにかく色彩感覚がいいですね。そのあたり、同工異曲の白楽天の詩を軽く凌駕します。


葦の新芽を「錐脱嚢」としたのは、漢語では「頴脱:えいだつ」という言葉を連想しました。

返信2017/08/11 17:25:55

9kiku38dkiku38d   8  Re:Re:早春

小野篁。私も良い歌詠みだと思います。遣唐使になることに反抗し、一時島流しになった彼。そのときの歌もいいですね。

この漢詩の場合、とにかく色彩感覚がいいですね。そのあたり、同工異曲の白楽天の詩を軽く凌駕します。

葦の新芽を「錐脱嚢」としたのは、漢語では「頴脱:えいだつ」という言葉を連想しました。

「頴脱」という言葉、まさに「これあるかな!」ですね。


隠岐への島流しの時の歌も素敵ですよね!

「わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ 海人の釣り舟」

小野篁の人となりが感じられる歌だと思っております。

その時に詠んだと言われている《謫行吟 [たつこうぎん]》も見事だったと伝聞されております。しかし、現在は失われてしまったとのことでとても残念に思います。


加えて、《西道謠 [さいどうよう]》という遣唐使批判をした詩も今は失われてしまっているそうです。重ね重ね残念でなりません。

返信2017/08/11 18:48:54

10kiku38dkiku38d   マクベス

Fair is foul, and foul is fair:

Hover through the fog and filthy air.

    『マクベス』第1幕 第1場  W.シェイクスピア


れいは穢い、穢いはきれい

濁った空を飛んでいこう。


  • fair[féə] ― foul[fáʊl]:意味が対になっており、頭韻[f]を踏んでいる。
  • fair[féə] ― air[éə]:脚韻[éə]を踏んでいる。

老子を理解できたとき、私はこの一文「Fair is foul, and foul is fair」も理解することができるような気がしておりますw

返信2017/08/12 03:43:34

11iireiiirei   10  Re: マクベス

<Fair is foul, and foul is fair:


シェイクスピアの4大悲劇のなかでも最右翼の『マクベス』、この魔女たちの言葉はスゴイですね。確かに老子を彷彿させてくれます。


シェイクスピア劇作家であると同時に優れた詩人でもあり、そのソネット(4・4・3・3の14行詩)は極めて有名ですね。

返信2017/08/12 06:46:06

12iireiiirei   オルフォイスへのソネット

静かな友よ  片山敏彦訳


数々の遥かさに生きている静かな友よ、感じたまえ

君の呼吸が さらに拡がりを増しているのを。

真暗な鐘楼の中全体に

音となって轟きたまえ。君を食いほろぼすものが


一つの力となるのだ――糧である君の上方で。

出で入りたまえ、転身の道程を。

君のもっともつらい経験も 何ほどのことぞ?

飲むことが君に苦いなら 葡萄酒に化したまえ。


この夜 君のあらゆる官能の十字路で

みなぎり溢れる不思議な力を

化したまえ――それらの官能の稀有な出合いの意と化したまえ。


そして君が現世のものに忘却されたら

静かな大地に言いたまえ――「僕はほとばしる」と。

急流に向かって言いたまえ――「僕は在る」と。


 (オルフォイスへのソネットより):詩への架橋大岡信岩波新書



これは、友人のS氏に教えていただいた詩です。最後の2行が泣かせます。この詩は拙ブログリルケルー・ザロメを取りあげたとき引用しました。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20110415#1302871879

:男を妊娠させる女:ルー・ザロメ

返信2017/08/14 07:54:30

13kiku38dkiku38d   12  Re:オルフォイスへのソネット

静かな友よ  片山敏彦訳

数々の遥かさに生きている静かな友よ、感じたまえ

君の呼吸が さらに拡がりを増しているのを。

真暗な鐘楼の中全体に

音となって轟きたまえ。君を食いほろぼすものが

一つの力となるのだ――糧である君の上方で。

出で入りたまえ、転身の道程を。

君のもっともつらい経験も 何ほどのことぞ?

飲むことが君に苦いなら 葡萄酒に化したまえ。

この夜 君のあらゆる官能の十字路で

みなぎり溢れる不思議な力を

化したまえ――それらの官能の稀有な出合いの意と化したまえ。

そして君が現世のものに忘却されたら

静かな大地に言いたまえ――「僕はほとばしる」と。

急流に向かって言いたまえ――「僕は在る」と。

 (オルフォイスへのソネットより):詩への架橋大岡信岩波新書

これは、友人のS氏に教えていただいた詩です。最後の2行が泣かせます。この詩は拙ブログリルケルー・ザロメを取りあげたとき引用しました。

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20110415#1302871879

:男を妊娠させる女:ルー・ザロメ

確かに最後の2行が特に秀逸ですね!!

返信2017/08/14 22:56:39

14iireiiirei   ドッペルゲンゲル ハイネの詩


ドッペルゲンゲル影法師


 静寂な夜 街も眠るころ

 あの家に私の「恋人」が住んでいた

 彼女が街を捨てて久しいが

 あの場所で家はそこにそのまま立っている


 そこに一人の男が佇み、高みを見上げている

 そしてあまりの激痛に手を捩じらせている

 私はぞっとした・・・月の光で見たその男

 その男の顔は私自身の顔だったのだ

 

 お前、ドッペルゲンゲルよ、青白い仲間よ

 お前は私の愛の苦しみを真似していたのか

 ここで私を苦しめぬいた痛みを

 幾晩も、幾晩も、このゆかりの場所で?


これは私の訳です。ハイネドイツ圏の詩人では抜群の人です。シューベルト歌曲集「白鳥の歌」の第13曲、昔の恋人への想いを断ち切れない男の嘆きを見事に形象化しています。シューベルトがつけた曲もあの時期につけたにしては、現代音楽のように先端的でした。


http://d.hatena.ne.jp/iirei/20110525#1306322204

歌曲ドッペルゲンゲル

返信2017/08/26 05:29:49

15kiku38dkiku38d   14  Re:ドッペルゲンゲル ハイネの詩

ドッペルゲンゲル影法師

 静寂な夜 街も眠るころ

 あの家に私の「恋人」が住んでいた

 彼女が街を捨てて久しいが

 あの場所で家はそこにそのまま立っている

 そこに一人の男が佇み、高みを見上げている

 そしてあまりの激痛に手を捩じらせている

 私はぞっとした・・・月の光で見たその男

 その男の顔は私自身の顔だったのだ

 

 お前、ドッペルゲンゲルよ、青白い仲間よ

 お前は私の愛の苦しみを真似していたのか

 ここで私を苦しめぬいた痛みを

 幾晩も、幾晩も、このゆかりの場所で?

これは私の訳です。ハイネドイツ圏の詩人では抜群の人です。シューベルト歌曲集「白鳥の歌」の第13曲、昔の恋人への想いを断ち切れない男の嘆きを見事に形象化しています。シューベルトがつけた曲もあの時期につけたにしては、現代音楽のように先端的でした。

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20110525#1306322204

歌曲ドッペルゲンゲル

iireiさまの記事でシューベルト歌曲を聴きながら拝読いたしました!

ドイツ語は全く分からないのですが、とても情緒のある訳だと感じました。

素敵な詩を教えてくださり、ありがとうございます!!

返信2017/08/27 23:38:24

16iireiiirei   15  Re:Re:ドッペルゲンゲル ハイネの詩

>KIKUさん


 楽しんで頂き、こちらも嬉しいです。この曲は、19世紀西洋音楽の奇跡だと思っています。

返信2017/08/28 05:02:07

17gootatangootatan   16  Re:Re:Re:ドッペルゲンゲル ハイネの詩

>iirei先生、菊様

なんだか深みがあって、引き込まれました。

素晴らしい曲を紹介して頂き、ありがとうございます(*^_^*)

返信2017/08/28 20:22:57

18iireiiirei   17  Re:Re:Re:Re:ドッペルゲンゲル ハイネの詩

>iirei先生、菊様

なんだか深みがあって、引き込まれました。

素晴らしい曲を紹介して頂き、ありがとうございます(*^_^*)


喜んでいただき、書いた甲斐がありました。

返信2017/08/28 21:38:25